オカルト 45日前 / 既読 30人
因みになんですが、何故か私は上半身だけの女性の絵を見た瞬間【かんかんだら...
因みになんですが、何故か私は上半身だけの女性の絵を見た瞬間【かんかんだら】だっと直感で思っていました。
しかし【かんかんだら】は封印されている場所から外には移動できないので、仮にそうだとしても何かあるわけないとその時は思っていました。……いや、思いたかったのかもしれません。
更に茶封筒には、もう一つ入っていました。それが赤黒い何かを包んだちり紙です。
本当に鳥肌がたちました。これはヤバいって全身が警鐘を鳴らす感覚……生きた心地がしませんでしたよ。
ちり紙を見た時は【コトリバコ】って言葉が浮かんで、直後に「兄さん」が開こうとしたので本気で止めました。コメント欄の皆も一緒に。
いよいよどうしようかと思っていた時です。
初「すいません。初見なんですが、凸いいですか?」
そうコメントが来て「兄さん」は直ぐにその初見さんを凸に上げてました。凸に上がった初見さんは震える声で
初「はじめまして……えっと、まずそのちり紙は開けない方がいいです。茶封筒に戻してそれ以上触らないようにして下さい」
兄「ん?なんか分からんけど分かった」
「兄さん」は初見さんの指示に従い茶封筒にちり紙を戻したようでした。ガサガサと音が聞こえました。
初「こんなこと言うと変な奴って思われるかもなんですが、僕けっこう霊感があるんです。
それで、たまたまこの枠に来たらヤバいことしてたので思わず凸に上がらせていただきました」
兄「霊感って見ただけでヤバいとかわかるの?」
初「物によりますけど……さっきのは、多分【コトリバコ】系だと思います」
私は【コトリバコ】って心の中では思ってましたが、口に出してはいなかったので驚きました。
初「あと、最初に出てた紙のイラスト【かんかんだら】だと思います」
私「……あの、後出しジャンケンみたいなこと言うんですが私も【かんかんだら】と【コトリバコ】だと思いました」
初「やっぱり……林檎さんは霊感強いなって思ってたんです」
私「でも【コトリバコ】はともかく【かんかんだら】って封印されてますよね?」
初「そうですね……なので、この紙を見た人間の元に一時的に呼び出す呪いみたいなのがかかってるんだと思います」
私「それって、端に書かれてる【3日後】に来るって事ですか?」
初「だと思います」
話が少し変わるんですがね。私その日、窓のカーテン閉めてなかったんです。
それで、初見さんが「だと思います」って言った時。何か妙な気配みたいなのを感じて、窓の方を見たんですよ。そしたらね。
居たんですよ。黒い袴《弓道着の様》を履いた黒い長髪の女が、しかも雨なんか降ってないのに全身ずぶ濡れで外は真っ暗なのに昼間みたいに女の姿ははっきりと見えたんです。
終わったって思いました。
でも、変なとこで真面目さが仇になって枠にいる人を無闇に怖がらせたらダメだって思ってその事は言いませんでした。直ぐにカーテンを閉めて布団を被って震える手でノーパソ開いて、凸で話すのと並行してお祓いの方法って検索してました。
ただそれも、次の初見さんの言葉で無意味だと思い知りましたがね。
初「あと、多分【かんかんだら】が行くとしたら主さんのとこじゃなく。
林檎さんのとこだと思います」
私「……え?なんで?」
理由はその時は分かりませんでしたが、初見さんの守護霊がそう言っていたそうです。でも、私はそれが事実だとわかっていました。
だって、カーテンの向こう窓の外に既に来ているのですから……
もう遂に万事休すと諦めかけたその時でした。
(神隠しの続き / ②)
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>>2 わかる 醤油バターとか美味い
>>1 アルミホイルでしいたけくるんで焼くと美味しいですよね。
頭のアルミホイル足りねーんじゃね?